クローブ-Clove-

クローブ

スパイシーかつ刺激的な香り

古くから世界各地で幅広く医療に用いられてきたクローブ。歯科でも局所麻酔などで活用されており、「歯医者さんのハーブ」とも呼ばれています。

すぐれた殺菌作用や鎮痛作用を持つ点が特徴的で、感染症の予防にも重用されてきました。ペストが流行した中世ヨーロッパでも大いに活躍したといわれています。

クローブは花が咲いたあと香りの質が落ちてしまうため、そのエッセンシャルオイル(精油)は開花前のつぼみを採取して抽出します。

原料植物: クローブ

香りのタイプ: スパイス系

クローブオイルの効能・効果

歯などの痛みを和らげたいときに

リラックス

心への効能

染みとおるような香りで心を刺激し、沈んだ気分を高揚させます。

記憶力を向上させる働きもあるといわれています。

体への効能

鎮痛作用に優れ、歯痛や頭痛などの症状を和らげます。消化器系にもよく作用し、消化を促進するとともに腸内に溜まったガスの排出を促します。

抗菌・抗ウイルス作用にも優れ、風邪の予防にも。

肌への効能

殺菌・消毒効果を持ち、水虫など皮膚の感染症に有効です。クローブのエッセンシャルオイル(精油)は作用が強いため、濃度を薄めて少量で使用しましょう。

その他の効能

防虫・防カビ効果があり、虫除けにも利用されます。

クローブオイルの利用法と注意事項

グッズ

利用法

芳香浴、ハウスキーピング、虫除け

使用上の注意

  • 妊娠中の方は使用を避けましょう。
  • 香りも作用も強いため、使用量に注意しましょう。皮膚を刺激することがあり、スキンケアには適しません。

ブレンドについて

ブレンド

相性の良いエッセンシャルオイル(精油)

オレンジ・スイート、グレープフルーツ、シナモン、ブラックペッパー、ミルラ、ローズ、ローズマリーなど

相性の良い香りのグループ

スパイス系のほか、樹木系や樹脂系

クローブオイルをブレンドする際の指標

  • ノート : ミドルノート~ベースノート
  • ブレンドファクター : 1

含有する芳香成分

フェノール類 オイゲノール
エステル類 酢酸オイゲニル
セスキテルペン炭化水素類 β‐カリオフィレン

学名: Eugenia caryophyllata

科名: フトモモ科

和名: チョウジ(丁子)

主な産地: マダガスカル、インドネシア、スリランカ

抽出部位: 花のつぼみ

抽出方法: 水蒸気蒸留法

香りのタイプが同じ
スパイス系のエッセンシャルオイル

香りの相性がよい
樹脂系のエッセンシャルオイル

香りの相性がよい
樹木系のエッセンシャルオイル