クラリセージ-Clary sage-

クラリセージ

幸福感をもたらす深みのある香り

セージにはとても多くの品種がありますが、アロマテラピーでは安全性の高いクラリセージが用いられます。

クラリセージの「クラリ」という名前は、ラテン語のクラリス(明るい・清浄な)に由来するといわれています。

中世ヨーロッパでは目の洗浄にも利用されていたといい、オクルス・クリスティ(キリストの目)という別名でも呼ばれていました。

このハーブは古くから薬草として用いられ、ドイツではワインの香り付けにも使われていたといいます。現在は香水の原料としても利用されています。

原料植物: クラリセージ

香りのタイプ: ハーブ系

クラリセージオイルの効能・効果

女性独特の症状に働きかける、女性の心強い味方

リラックス

心への効能

ストレスにさらされ凝り固まった心にやさしく作用し、気持ちをリラックスさせます。

独特の香りが幸福感をもたらすため、不安や絶望にふさぎ込んでいるようなときにも。

体への効能

ホルモンバランスを整え、生理痛や生理不順、月経前症候群、更年期障害など、女性ならではの悩み・不調に幅広く効果を発揮します。

子宮を強壮にする作用も秘めており、女性の心強い味方となるエッセンシャルオイルです。

肌への効能

地肌や頭皮に、皮脂が過剰に分泌されるのを抑える働きがあります。オイリー肌や頭皮のケアに。

ニキビに悩んでいる人、フケが気になる人におすすめの1本です。

クラリセージオイルの利用法と注意事項

グッズ

利用法

芳香浴、アロマバス、マッサージ、スキンケア

使用上の注意

  • 通経作用がありますので、妊娠中の方は使用を避けてください。
  • 集中力を低下させる恐れがあり、車の運転時などに使用しないようにしましょう。
  • お酒を飲むときには使用をやめましょう。悪酔いする危険があります。

ブレンドについて

ブレンド

相性の良いエッセンシャルオイル(精油)

イランイラン、カモミール・ローマン、グレープフルーツ、サイプレス、シダーウッド、シトロネラ、ジュニパーベリー、ペパーミント、ラベンダー、レモンなど

相性の良い香りのグループ

ハーブ系のほか、柑橘系や樹木系

クラリセージオイルをブレンドする際の指標

  • ノート : トップノート~ミドルノート
  • ブレンドファクター : 2~4

含有する芳香成分

モノテルペンアルコール類 リナロール、α‐テルピネオール
ジテルペンアルコール類 スクラレオール
セスキテルペン炭化水素類 ゲルマクレンD、β‐カリオフィレン
エステル類 酢酸リナリル
  • ∗含有成分の大半を酢酸リナリルとリナロールが占める。
  • ∗女性ホルモンに似たスクラレオールという成分を含有している。

学名: Salvia sclarea

科名: シソ科

和名: オニサルビア

主な産地: モロッコ、フランス、イタリア、ロシア、アメリカ、ブルガリア

抽出部位: 花と葉

抽出方法: 水蒸気蒸留法

香りのタイプが同じ
ハーブ系のエッセンシャルオイル