マンダリン-Mandarin-

マンダリン

柑橘系のなかでも際立つ甘い香り

サンスクリット語で「指導者」を意味する言葉に由来するマンダリン。その昔、中国の高級官僚が皇帝に忠誠を誓って献上していたと伝わります。

冬の果物として日本でもおなじみのミカン(温州ミカン)の近縁種で、食用されるほか、乾燥させた果皮(陳皮)は漢方や料理などに利用されています。

マンダリンのエッセンシャルオイル(精油)は柑橘系のなかで最も甘い香りとされ、作用が穏やかなため、子供や妊娠中の方も使用できるやさしい精油の一つです。

ただ、低いとはいえ光毒性がありますので、肌に使用した後は直射日光に当たらないよう注意しましょう。

原料植物: マンダリン

香りのタイプ: 柑橘系

マンダリンオイルの効能・効果

落ち込んだ心にやさしく働きかける

リラックス

心への効能

甘いシトラス調の香りで落ち込んだ心や不安を和らげ、気分を明るくしてくれます。

不眠症など、眠れないときにもよく作用し、安らかな眠りへと誘います。

体への効能

消化器系の不調に有効で、消化を促進するとともに、食欲を増進させる効果があります。気分が落ち込んで食欲がないときなどにおすすめです。

肌への効能

皮膚細胞の再生を促し、傷あとや妊娠線を目立たなくする作用があるといわれています。肌をなめらかにし、むくみの解消にも役立ちます。

マンダリンオイルの利用法と注意事項

グッズ

利用法

芳香浴、アロマバス、マッサージ、スキンケア、吸入、ハウスキーピング

使用上の注意

  • 光毒性を示すことがあるため、肌につけた場合その部位を12時間は直射日光に当てないようにしましょう。

ブレンドについて

ブレンド

相性の良いエッセンシャルオイル(精油)

カモミール・ローマン、スイートマジョラム、ネロリ、パイン、プチグレン、ベルガモット、メリッサ、ライム、ラベンダーなど

相性の良い香りのグループ

柑橘系のほか、フローラル系やハーブ系

マンダリンオイルをブレンドする際の指標

  • ノート : トップノート~ミドルノート
  • ブレンドファクター : 4~6

含有する芳香成分

モノテルペン炭化水素類 リモネン、γ‐テルピネン、α‐ピネン、ミルセン
モノテルペンアルコール類 リナロール

学名: Citrus reticulata

科名: ミカン科

主な産地: イタリア、スペイン

抽出部位: 果皮(果実の皮)

抽出方法: 圧搾法

香りのタイプが同じ
柑橘系のエッセンシャルオイル