精油っていろいろあるけど、何を選べばいいの?

並べられたエッセンシャルオイル

アロマテラピーで使用する精油ですが、種類が多く様々なものが出まわっていて、初心者の方はどれを選べばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

そこでこのページでは、精油を選択するうえで大事なポイントについて紹介していきたいと思います。

100%天然の精油を選びましょう

まず第一に、アロマテラピーで使用するものは精油(エッセンシャルオイル)でなければなりません。精油は100%天然のもので、植物の成分を損なっていないものです。

これに対して、雑貨店などで目にするアロマオイルは一般的に精油とは違います。香りは似ているものの、その成分も作用も精油とは異なっているんですね。

通常、アロマオイルは合成香料を含有していたり、精油をアルコールなどで希釈して作られています。ポプリオイルやフレグランスオイルなども同様に天然のものではありませんので、アロマテラピーには使用しません。

∗精油のことをアロマオイルと言っていることもありますので、ラベルなどでよく確認してください。

品質のよいものを選ぶために

からだに取り込むものですので、どの精油を選択するかはとても重要です。精油のもつ作用を効果的に取り入れるためにも、できるだけ品質の高いものを使いたいですね。

具体的には、下記の項目に注意して精油を選ぶとよいでしょう。

  • 植物の学名、原産国、抽出部位、抽出法がどうなっているか(ラベルなどに記載されており、確認できます。)
  • 無農薬の有機栽培による植物を使用しているか
  • ロット番号と成分分析表が記載されているか(ロット番号ごとに記載された分析データはより信頼性が高いと思われます。)
  • 精油の容器が色のついた遮光ビンであるかどうか(精油は紫外線にあたると変質し、劣化が進んでしまいます。)
  • 精油の容器に国際規格に合った中ぶた(ドロッパー)がついているか(国際規格で1滴0.05~0.06mlと定められており、精油を希釈するときに分量を計測しやすいためです。)
  • 着色料、保存料など添加物が加えられていないか
  • 輸入元、製造元が記載されているか

ケモタイプに注意!

植物は同じ種類のものであっても、育った場所や気候、土壌によってその植物に含まれる成分が異なることがあります。

すると同じ種類の植物であっても、異なる成分をもつ精油ができるわけですが、これを「ケモタイプ」と呼んでいます。たとえばタイムやローズマリーなどの精油にみられ、種類ごとに作用も異なりますので購入の際、注意が必要です。

ではどこで見分けるかというと、ケモタイプの場合、ラベルに記載された学名のうしろに「ct.」と記されています。これはchemical typeの略です。

どこでどうやって買う?

初めての方は専門店で

精油はネット通販でも購入できますが、はじめての方は専門店に行って実際にものを見て、香りを試してみたいですよね。分からないことはプロの店員さんにも確認できますし、安心です。

お店で精油の香りを試すときには、ムエット(試香紙)があれば利用しましょう。試香紙がない場合には香りを直接嗅ぐわけですが、精油には香り成分が凝縮されていますので、近くで嗅ぐには香りが強すぎます。

本来の香りが分からなくなりますので、精油のビンを鼻に近づけすぎず、少し離して嗅ぐようにしましょう。(蓋の裏側の香りを嗅いで試してみてもよいですね。)あなたの直感に従って、好きな香りを選びましょう。

ネット通販で買う場合も専門店が安心

ネット通販で購入するにしても保管方法に疑問のあるショップで購入するのは不安です。同じ商品でも管理が悪く、精油の品質が落ちてしまっているかもしれません。

粗悪品も多く流通していますので、ネット通販を利用する場合にも、信頼のできる専門店で購入するのが一番です。

代表的なエッセンシャルオイル