精油はどうやって使うの?

2本のエッセンシャルオイル

精油は一部の例外を除き、原液のまま肌には用いません。植物油(キャリアオイル)などで濃度を薄めて使用します。

精油の濃度についてはその用途によっても変わりますが、基本的には、1%以下に希釈して使用することをおすすめします。

欧米ではもっと高い濃度で使用されているようですが、日本人にはこれくらいの濃度が合っているようです。特に初めて使用するときには、濃度を薄めにして試してみましょう。

精油の容器(ビン)には精油を1滴ずつ落とせるように内ぶた(ドロッパー)がついているのが一般的です。

ビンの蓋を開け、軽く傾けて精油を1滴ずつ落としましょう。劣化を防ぐため、使用後はすぐにビンの蓋を閉めます。

濃度1%となる分量例

  • 精油1滴 + 植物油5ml(小さじ一杯)
  • 精油2滴 + 植物油10ml(中さじ一杯)
  • 精油3滴 + 植物油15ml(大さじ一杯)

∗ビンのドロッパーが国際規格(1滴およそ0.05ml)に合ったものであることを前提としています。

精油は使用前にパッチテストを!

精油を使用すると、人によってはアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。使用後に後悔することがないよう、敏感肌の人もそうでない人も事前にパッチテスト(肌に合うか試すこと)を行いましょう。

精油のパッチテストは下記のような方法で行います。(化粧品のパッチテストと基本的に同じです。)心配な方は、植物油に関しても使用前にパッチテストを行いましょう。

  • 植物油を使用して、精油を1%以下の濃度に希釈します。
  • 二の腕の内側に薄めた精油を少量つけます。
  • そのまま24~48時間ほど様子を見ます。途中で精油をつけた部分がかゆくなったり、赤くなったりしたらテストをやめて水でよく洗い流してください。

テストの結果、特に異常が見られなければOKです。腫れてしまったり、異常が見られた場合にはアレルギーの可能性があります。芳香浴も含め、その精油の使用はやめたほうがよいでしょう。

使用期限に注意!

精油には使用期限があります。パッケージに使用期限が記載されている場合、それを守らなければなりません。

また、精油の使用期限内であっても、開封したらおよそ1年以内に使い切ります。柑橘系などトップノートの精油は香りの劣化が早いので、もっと早く、できれば半年以内に使い切りましょう。(サンダルウッドフランキンセンスなど一部に例外もあります。)

なお、期限が切れてしまったものは、掃除やルームスプレーに利用するという手もあります。マッサージなど、肌につける用途では使わないようにしましょう。

精油の保管方法について

精油は光の影響を受けやすいため、色付きの遮光ビンに入れます。精油の使用後はフタをしっかり閉め、ビンを立てて置きます。

保管場所は直射日光と湿気の多いところを避け、冷暗所で保管しましょう。子供やペットがいる場合には触れられない場所にしまっておく必要があります。

また、高温も避けなければなりませんので、夏の暑い時期には香りが漏れないように密封して冷蔵庫の野菜室などに入れて保管します。

精油保存用の箱は、専門店やネットショップなどでも販売されています。

代表的なエッセンシャルオイル