パイン-Pine-

パイン

森の中にいるような清々しい香り

パインは北欧からロシアにかけて広く見られる針葉樹です。その針のような細長い葉と球果(松かさ)から精油が抽出されます。

優れた殺菌・消毒効果とデオドラント効果があることで知られ、古代ギリシャや古代エジプトの人々もその効能に着目し、感染症の治療などに活用していたといいます。

パインのエッセンシャルオイルはアロマテラピーで使用されるほか、石けんやバスソルトなどにも広く利用されています。

なお、パインのエッセンシャルオイルには数種類ありますので、購入時に学名を確認するようにしましょう。

原料植物: パイン

香りのタイプ: 樹木系

パインオイルの効能・効果

せきや鼻づまりなど呼吸器のつらいときに

リラックス

心への効能

フレッシュな森の香りで気分をリフレッシュさせます。心が疲れて弱っているとき、落ち込んでいるときには気持ちを元気づけ、前に進むパワーを与えてくれます。

体への効能

強力な殺菌・消毒効果によって空気を浄化し、風邪などの感染症を予防するとともに、のどの痛みや鼻づまり、息切れなど呼吸器系の不調全般に力を発揮します。肺炎や気管支炎などにも有効です。

筋肉痛などの痛みを和らげる作用もあるといわれています。

肌への効能

皮膚の炎症を鎮める働きがあり、湿疹やニキビのケアに効果的です。

また、パインのエッセンシャルオイルには利尿作用も秘められており、むくみやセルライトの予防にも役立ちます。

パインオイルの利用法と注意事項

グッズ

利用法

芳香浴、アロマバス、マッサージ、スキンケア、吸入、ハウスキーピング

使用上の注意

  • 特に敏感肌の人に刺激となることがあります。肌に使用する場合には濃度を薄めるなど注意して使用しましょう。

ブレンドについて

ブレンド

相性の良いエッセンシャルオイル(精油)

サイプレス、シダーウッド、シナモン、タイム、ティートリー、ユーカリ、ラベンダー、ローズマリーなど

相性の良い香りのグループ

樹木系のほか、ハーブ系やスパイス系

パインオイルをブレンドする際の指標

  • ノート : トップノート~ミドルノート
  • ブレンドファクター : 2~5

含有する芳香成分

モノテルペン炭化水素類 α‐ピネン、β‐ピネン、δ‐3‐カレン、カンフェン
セスキテルペン炭化水素類 β‐カリオフィレン、γ‐カジネン

学名: Pinus sylvestris

科名: マツ科

和名: ヨーロッパアカマツ

主な産地: フィンランド、オーストリア、ロシア、フランス

抽出部位: 針葉と球果(果実)

抽出方法: 水蒸気蒸留法

香りのタイプが同じ
樹木系のエッセンシャルオイル